一級建築士試験 学科合格発表
2020/09/09
こんにちは。伊勢建築事務所の伊勢です。
昨日は令和二年度の一級建築士合格発表。
合格された方、おめでとうございます!
残念だった方、、、
今年は忘れて遊びましょう笑
今年からは受験資格が緩和されて実務経験が無くても受験が可能になり、今までは25,000人前後をウロウロしていた受験者数も9年ぶりに30,000人を超えました。
※建築技術普及教育センターのHPより抜粋
受験資格緩和の背景には一級建築士の資格保持者の年齢層にあります。
ある学校の調べでは
60代 約200,000
50代 約70,000
40代 約60,000
30代 約30,000
20代 約5,000
らしく平均年齢はなんと約56歳!
約75%が50~60代という絶賛世代交代失敗中の士業のひとつです。
高年齢者雇用安定法が改訂されたり建築士は個人事業主として働かれている方も多いので一般企業の様な60歳で定年退職という概念があまり適用されない職種、60代なんなら70代でもバリバリ現役!!という方が多いのでしょうね。
私の周りでもまだまだ元気にご活躍されている大先輩の方々が多くいらっしゃるのも事実です。
ただやはりいつまでも、、、というわけにはいかないので国土交通省も
『そろそろなんか考えなきゃヤバくね?』
と気付き今回の受験資格緩和になりました。20代が約5,000人というのも驚きです。全体の2%も満たしません。
僕が学校に通っている時は若い方が沢山いて『若いのに偉いなー』と思ってたくらいです。(I am オジサン)
けどこの法改正で少しずつ若い人が増えてきたらいいですね。
同業者の中には『別に必要ない』とか『あってもなくてもスキルは変わらない』とか言われる方もいます。確かに建築に関して言えばスキルは経験から学ぶ知識が大部分を締めます。いわゆる『見て学べ、やって学べ』の世界。確かに個人で取得する資格なので最終的には個人の判断になります。
当たり前ですが資格を取った瞬間に格段にデザインセンスが身につくわけでもありません。
建築士資格は『足の裏の米粒』とかに例えられて
『取っても食えない、取らなきゃ気になる』(考えた人、上手すぎます)
なんて言われますが、それでも言える事は
やっぱり持っていた方がいい
です。
学科はひたすら勉強、製図は腰が痛くても制限時間内に描かなければいけません。
私は製図授業初日にギックリ腰でお休みし、そこから試験終了まで『無理しないでね』『腰大丈夫?』の連発で完全にオジジ扱いされたシーズンでした笑
※毎度ご心配頂いていたのは感謝しております。
今日の朝のラジオより。朝からノリノリです笑
ではまた次回
伊勢 晋祐