いろはにほへと

おはようございます。

 

伊勢建築事務所の伊勢です。

 

早くも新年度。昨日は京都市内のほとんどの小学校で入学式でしたね。今年は桜が咲くのがちょっと早かったので昨日の段階では葉桜になっている所が多かった方と思いますが、お天気にも恵まれて素晴らしい一日になった事と思います。

また新型コロナウィルスの感染者も増えていますが皆さまくれぐれもご自愛ください。（緊急事態宣言が解除になった途端にこんなに増えますかね～(^^;)）

 

 

さて、いまや木造建築ではすっかり普及したプレカット。

昔は手板（図板とも）とよばれ、大工さんが木板に施工図や伏図を描き起こしていた時代がありました。

現在は工場であらかじめ木材が製材され、仕口が加工されます。プレ（あらかじめ）カットする、でプレカット。そのまんまですね笑

今はCAD作図が普及したことにより、手板ではなくプレカット工場のスタッフさんがキレイに図面をおこしてくれます。

ですが昔の名残で通り番号は今でも『いろは』が使われています。この業界に入ったころはなんで『あいう』じゃないんだろう、、、と思っていましたが現場の大工さんは昔からこれで慣れているのと、手板時代を知らない大工さんもプレカット図や先輩大工さんから『いろは』で学んでいるので今更変えられないのでしょうね。

 

ちなみにここでちょっといろはについて

 

 

いろはにほへと　ちりぬるを　色は匂へど　散りぬるを

香りよく色が美しく咲いている花も、やがて散ってしまう。

諸行無常（しょぎょうむじょう）

 

わかよたれそ　つねならむ　我が世誰そ　常ならむ

この世に生きる私たちもいつまでも生き永らえるものではない。

是正滅法（ぜしょうめっぽう）

 

うゐのおくやま　けふこえて　有為の奥山　今日超えて

この無常の有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて

生滅滅已（しょうめつめつい）

 

あさきゆめみし　ゑひもせすん　浅き夢見じ　酔ひもせず

悟りの世界に至れば、もはやはかない夢を見る事はなく仮想の世界に酔いしれる事もない安らかな心境である。

寂滅為楽（じゃくめついらく）

 

仏教のお経を元にしたと伝えられています。

47文字全て一度しか使わないで作ってるんですよね。子供の時は国語が大嫌いだった私ですが、今となってはこうみると日本語って素敵だな～って思います。

 

ちなみにこのプレカット図は『み』まであります。ここまで長い番号は初めて。

 

 

 

 

今日の一曲♬

椎名林檎　ー　いろはにほへと

 

いろはにほへとです笑

 

ではまた次回

伊勢　晋祐