終戦直後の航空写真
2018/04/26
こんにちは、伊勢です。
さて時間を掛けさせて頂きながら進めている京町屋改修の件、
この度プロジェクト名を登記によると唐瀧さんという方がお住まいであったので
『旧唐滝家住宅』として進める事になりました。
今年の一月に建築指導課の方及び景観政策課、文化財保護課の方達も合わせて
現場確認をして頂いた上で(よくわからない方はこちら)建築基準法3条適用の手続きを進める事となりましたが、景観政策課からなんと!
『景観重要建造物の指定が可能な建物と判断しました。』
との連絡を頂きました。
“京都を彩る建物や庭園”制度にも認定されなんだか凄い事になってきました(^^;)
建築基準法が制定される昭和25年以前に建てられた京町屋は伝統工法と呼ばれる工法で建てられた為、一定の耐震改修が必要となるのですが、耐震改修補助を受けるにあたり昭和25年以前に建てられた証明が必要になるとの事で方法の一つとして当時撮影された航空写真で判定できればそれが使用できるとの事なんです。そんなやり方もあるんですね。
で探してみると、、、
あ、あった!!
すごいですね!こんなに綺麗に残ってるなんて。。。
撮影日時は1946年(昭和21年)7月24日。
まだ終戦後一年未満、当時この地域に住んでいた人たちがどのような思いで一生懸命毎日を生きようとしていたのか、、、そしてその上空で米軍が撮った写真を72年後に私がお仕事で使わせてもらう事になるとはなんとも言葉では言い表せない不思議で複雑な思いです。。。
ちなみに写真中央に見えているのは今は『京都鉄道博物館』となっている旧梅小路機関区扇形庫。当時は扇形庫のターンテーブルが原子爆弾の投下目標になっていたようです。今はすっかり子供たちが遊びに行くところになりましたね。
ではまた次回
伊勢 晋祐